2020年 05月 11日
マツバウンラン、無鄰菴 |
「苔が青みたる中に、名も知らぬ草の咲出たるもめずらし、、、」
無鄰菴、山縣有朋の碑に記された言葉です。
山の家の母屋の苔庭に、マツバウンラン(松葉海蘭)が咲いています。
初夏の日差しを浴びて、涼しげに風に揺られています。
どこからか種が飛んできてひとりでに生えてきました。
ここ4~5年のことです。
晩秋に芽を出して、小さい葉は塊を作り、ポリフェノールの紫色で越冬します。
その葉が春になると、真黄緑の花のように見えてとてもきれいです。
初めの内は、にっくき雑草と思って抜いていたのですが、引き残った株に淡い紫の小花を見てからは、その可愛らしさに打たれて少し残すようになりました。
山縣の庭の好みは、明治以降の日本の庭作りの流れを変えたとも言われています。
無鄰菴、山縣有朋の碑に記された言葉です。
山の家の母屋の苔庭に、マツバウンラン(松葉海蘭)が咲いています。
初夏の日差しを浴びて、涼しげに風に揺られています。
どこからか種が飛んできてひとりでに生えてきました。
ここ4~5年のことです。
晩秋に芽を出して、小さい葉は塊を作り、ポリフェノールの紫色で越冬します。
その葉が春になると、真黄緑の花のように見えてとてもきれいです。
初めの内は、にっくき雑草と思って抜いていたのですが、引き残った株に淡い紫の小花を見てからは、その可愛らしさに打たれて少し残すようになりました。
京都、無鄰菴の洋館の展示でマツバウンランの記述を見つけたのはこの頃です。
指定業者の日常管理方針の掲示に、マツバウンランなどの雑草も選んで残す、、、と。
無鄰菴は近代の政治家 山縣有朋の別邸で、自身が建築設計造園に関わったとされる国の名勝です。
作庭は7代小川治兵衛。
作庭は7代小川治兵衛。
山縣の庭の好みは、明治以降の日本の庭作りの流れを変えたとも言われています。
訪れたのは2017年の2月。
洋館の中、剥き出しの味わい深い煉瓦の壁には激動の時代を牽引した山縣の略歴功績とともに、建物や庭園へのこだわりが紹介されていました。
好んで張った芝の一部に、自然と苔に代わる場所ができ、春にはスミレやタネツケバナなど雑草が花を咲かす、、、
洋館の中、剥き出しの味わい深い煉瓦の壁には激動の時代を牽引した山縣の略歴功績とともに、建物や庭園へのこだわりが紹介されていました。
好んで張った芝の一部に、自然と苔に代わる場所ができ、春にはスミレやタネツケバナなど雑草が花を咲かす、、、
雑草を十把一絡げにせずに小さな花を観る。
自然の変化を楽しみ 心を寄せるひとときが大物政治家の日常にあった、、
あるいは必要だったのでしょうか。
いずれにしても、小さき物に向ける眼差しを持ち得たということです。
芝や苔の中の雑草に、残すもの間引くもの駆除するものを厳密に見計らって、現在の管理者京都市は、山縣の思いを継承しようとしている、
その取り組みがとても印象深く心に残っています。
自然の変化を楽しみ 心を寄せるひとときが大物政治家の日常にあった、、
あるいは必要だったのでしょうか。
いずれにしても、小さき物に向ける眼差しを持ち得たということです。
芝や苔の中の雑草に、残すもの間引くもの駆除するものを厳密に見計らって、現在の管理者京都市は、山縣の思いを継承しようとしている、
その取り組みがとても印象深く心に残っています。
by yamaniwakotori
| 2020-05-11 12:10
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